もはや何でもあり?崩れていくフランス国鉄とストライキの拡大
こんにちはesteykunです。フランス国鉄のでもが新しい展開を迎えたので、レポートしようと思います。
1. ストライキの概要
そもそもこのストライキは3/22からマクロン大統領の国鉄改革に反対する国鉄職員によって始められました。
下の記事にストライキの始まりなどを詳しく書いています。
マクロン大統領は財政改革を目的として当選しました。そしてその改革のひとつが国鉄改革です。
国鉄職員をはじめとする公務員は高収入で社会保障も手厚く設定されています。しかも、国鉄は年間30億ユーロの赤字を出し、累積赤字が470億ユーロと政府にとってはまさに金食い虫。そこでマクロン大統領はこの公務員特権にに手をつけることを改革の一つとしています。
もちろん国鉄職員は大反対。4月3日の高速鉄道TGVの稼動率は12%にとどまり、AFP通信によると地域の鉄道は稼働率は20%にとどまっています。
一般市民からしたら迷惑この上ありません。
しかし今回はこの国鉄職員のストライキが拡大してるというのです。
2. みんなみんな
3/22 のスト当初は国鉄職員のみでしたが、現在はこれが国鉄の組合の呼びかけで、教員、病院関係者、管制塔職員などの公務員もストライキに入っています。
そのため、シャルルドゴール空港の国内線などの短距離、ヨーロッパ線などの中距離発着便の30%がキャンセルなどの影響が出ています。
さらに、フランスの大手航空会社エールフランスも賃上げストに入る予定で、混乱が続くことが予想されます。
なぜこんなにフランスのストは多いのでしょうか。
上の記事のリンクでも詳しく書きましたが、フランスは公務員や大企業と小規模な産業の格差が大きく、公務員たちは社会保障や給与の面でかなりの好待遇を得ています。
以前の大統領たちもここを改革しようと試みましたが、いずれも大規模デモがおこり失敗しています。
マクロン大統領がどこまで強硬に進めるかわかりませんが、この特権制度がフランスの市場を硬直化させているのも事実です。
これからフランスのデモがどのような動きを見せるのか注目です。