人に迷惑をかける。〜フランス国鉄のストライキ〜
こんにちは。マックが意外と高くて家計を圧迫しているesteykunです。
今回は引き続きフランス国鉄の話題です。
現在すでに他の企業の労働者も加わり数十万人規模のデモとなっています。
↓下記事に詳細を書いています。
これだけの規模のデモが連日続いていると、フランス経済にとってもなかなかの大打撃。しかし、別に今こういうデモは始まったわけではありません。今までずっと賃金値上げ、政策反対などのデモはありました。
そうするとすぐ日本と比較しちゃいたくなるのが、自分の性格悪いところ。そこで思ったことがあります。
日本でも色々な主張のデモをやっているけど、意味あるのかな?と。
いろんなとこから恨まれそうですが、実際そう思いました。ええ、もうこの主張で押し切りますよ。今回はこれについてまとめていきたいと思います。
まず何が違うのかはっきりさせておきましょう。自分はフランスのデモと日本のデモの違いは、現実への影響力の違いだと思っています。
具体的にいうとフランスにおけるデモやストライキは「いかに人に迷惑をかけるか」が主眼になっていると思います。フランス国鉄の労働者がマクロン大統領の政策への反対が発端になった今回のデモ。国鉄のほとんどの鉄道が運休し、TGVなどの高速鉄道も稼働率は12%にとどまり、地域の鉄道は稼働率は20%にとどまっています。
普段鉄道を使って通勤・通学している一般の人からしたらたまったもんじゃありません。めっちゃ困りますよね?
鉄道だけでも日常生活への影響が大きいのに、エールフランスというフランスの大手航空会社までストライキに入り、多くの便が欠航しています。交通機関がストップするというのは人々にとっては本当に困ることですよね。
こうしてみると、フランスのデモの性格がわかってきます。それが「いかに人に迷惑をかけるか」ということです。迷惑がかかるとどうなるかというとデモに参加していない市民にも影響があるので、彼らにとっても「政府、早くなんとかしてくれ。」ってなるわけです。
これに対して日本におけるデモやストライキは、自分の見るところ鉄道が止まるなどそのような日常に対する被害はさして内容思えます。与野党がものすごい攻防を繰り広げた集団的自衛権や特定秘密保護法などの議論の際にも、市民団体や反対派のデモが連日放送されました。しかし、それで日常に支障が出た人がいるでしょうか?特に困った人がいるでしょうか?自分はあまりいないと思います。交通機関が停止するとか、そういうこともないわけです。
だからこそ、デモなどに反対している国民としていない国民との乖離が起きるのだと思います。フランスのように「人を巻き込む」という性格はあまり日本にはないようです。
どちらが正しいとか、そのようなことを言うつもりはありません。しかし「政府に自分たちの主張を訴えかける」というデモやストライキの目標を達成するために、「現実の日常生活に影響を出す」というのは一定の効果があると思います。(まあだからと言って、警官と揉めたりするのもどうかと思いますが。)
ストライキによって主張を通す、というやり方はあまり日本では馴染みがありません。フランスなどの欧州諸国ではこのように政府だけでなく、国民にもその影響を出してでも主張を通す。
フランスのストライキが政府に影響を与えるのか注目ですね。最後まで見てくださり、本当にありがとうございました。
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