ヨーロッパ旅行知恵袋

ヨーロッパで鉄分補給。

欧州留学する鉄道好きな大学生。陰キャ。旅行で見つけた情報や雑談をつぶやいてます。

クォリティは物による。水の都とパスタのイタリア旅行(後編)

           ~水上の楼閣~

 

さて、イタリア旅行最終日です。早かったような短かったような。内容と料理が濃かったのですごい長くいたような気がします。

 

今日はミラノでやり残したことを果たして、ヴェネチア行きの列車に乗ります。なんで行くかというと、寝台列車に乗るためなんですね。行きに乗って着たナイトジェットはヴェネチア発着なのです。これでオーストリアに戻ります。

 

まずはミラノで昼食。昨日行った広場のレストランで食事をします。訪れたのは「La Locanda del Gatto Rosso」です。

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はい。実はこれがやり残したことです。本場カルボナーラを食べること。正直イタリアでは食事に金を使っています。イタリアのカルボナーラはよく日本と全然違うと聞いていたので、ならば試すしかないじゃないですか。なんとこのお店、日本語メニューがあるではありませんか。ありがたい。

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「パスタのひも」ってなんでしょうか。パスタってもともとひもじゃないんでしょうか。そんなかわいい表現をみつつカルボナーラを待ちます。イタリアは食事の際にパンを出してくれるのが一般的です。

 

そして自分はここでパンにはオリーブオイルをかけて食べることをお勧めしたい。イタリアのオリーブオイル、日本で市販されているもの以上に風味が強くかなりオリーブの味が強く出ています。とてもおいしいオリーブオイルです。もこ○ちなら毎日常用飲料にしてしまうでしょう。そのオリーブオイルの味を楽しむにはなんといっても塩っけの味しかないパン。これがとても合うのです。ぜひお試しあれ。

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やり残したのはオリーブオイルなんじゃないかって思われそうですが、カルボナーラを食べます。日本と違い牛乳、クリームを使っていないので日本より黄色いですね。味はとても濃厚なチーズを食べているような口当たり。でもカリカリのベーコンが大きくきってあるのでそれと一緒に食べればいい食感と塩気で食べられます。カルボナーラも是非試してみてくださいね。

 

そしてミラノ中央駅に戻り、イタリアの高速鉄道「FRECCIAROSSA」に乗ります。意味は「銀の矢」。厨二くさいですが、かっこいいですね。

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とちらかというと「紅い矢」の気がしなくもないですがよしとしましょう。さらば、ミラノ

 

列車に乗ってると、急に中東系の女の人がこんな紙を机の上に置いてきました。もちろん同じ車両の他の人にも。

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オーストリアでも何回か経験していますが、マックなど急にレストランに入り、このような紙を置いてチップをせがもうとするやり方です。まあ前回説明したミサンガの人たちと変わりません。さて、あなたなら払いますか?

 

この話続けると、ブログの容量を粉砕してしまうほど議論ができるのでやめておきますが、自分は払いませんでした。その時クレジットカードしかありませんでしたし。現金あっても渡しはしません。この人たちは紙を置いて一定時間経つとチップの回収にくるのですが、そういう時もちゃんと断りましょう。

 

地元の人は慣れっこのようで無視してスマホいじり通してました。自分もそうしようと、パソコン叩いてたのですがなんと自分にだけ「チップくれ」とせがんでくるではありませんか。東洋人だからくれるとでも思ったのでしょうか。甘い。よく見るとこの女の人、イタリア製の革のカバンを持っています。しかもこんなに紙を印刷するにはそこそこのお金も必要です。そのためこの人、お金普通に持ってる人だと感じました。しかもこの人、車掌の検札が終わった後、急にトイレから出てきて紙を配りだしてるのを自分は見ていました。中学時代に卓球部で培った動体視力がこんなとこで活きるとは。(全然関係ないと思いますが)

 

お店に押し売りにくるならまだしも、みんながお金を払って乗ってる列車に無賃乗車してお金もらおうとするなんて全くもって許容できません。しつこく「チップくれ」と言われたんですが、「車掌呼ぶよ」というとそそくさと別の車両に行きました。

 

なかなか列車の中でも油断できないのがイタリアです。せっかくかっこいい列車が走っているのに、車内や駅の治安が良くないのは鉄道ファンとしては悲しいですね。

 

そんなことを考えてるうちに、ヴェネチアサンタマリア駅に戻ってきました。安定の19分遅れでしたが、夜行列車が発車するのは3時間後。最後にイタリアンを堪能してから帰ることにします。

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イタリア最後の晩餐に選んだのは、「Trattoria Da MImmo」、2日前にボンゴレビアン後を食べたとこです。みなさんがイタリアに行ったら目にすることが多いであろう「Trattoria」という名前は「大衆食堂」という意味です。なのでこの名前のお店は地物の人で賑わっています。

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実はこのお店、ある人のブログで紹介されていたので自分も知りました。「ヴェネチア パスタ おすすめ」となんのひねりのない単語をググると出てきたのです。そのためか店内はイタリア人より日本人のが多いという状態に。店員さんも両機を運んでくるときに「おいしい?」「乾杯!」「これはカラスミ」など日本語の単語をいろいろ知っているという状態。(若干単語の意味を履き違えてる気がしますが)

 

しかし、どの店員さんもとても丁寧に接してくれるので自分も宣伝しない手はありません。飯テロ覚悟してくださいね。もちろんボンゴレは大変美味しかったのですが、それ以外にお得なのがコース。13ユーロでパスタ、魚料理、サラダが食べられるというお得なセット。

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カラスミスパゲティ、とても美味かったです。みなさんもヴェネチアに来たら是非ここに来ましょう。

 

さて、日本人らしく麺で締めることになった今回のイタリア旅行。ヨーロッパの中でもギリシャに続き、財政危機が予断を許さない状態です。さらに地理的特性上、移民、しかも不法移民の流入が多いイタリア。

 

そのためやはり軍隊が街を警備しなければならないほどの政情不安に侵されています。せっかく美味しい料理、古い歴史がある国ですが、これからさらに増える移民にどう対処するのか。ヨーロッパの中で目立ちながらも、影を落とす国、イタリア。これからどうなるのか色々と考えながら、ナイトジェットで帰路に立ちます。

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最後までみてくださって本当にありがとうございました!