クォリティは物による。水の都とパスタのイタリア旅行（中編）
〜水の都の守り神、スパゲティとマスク〜
さて、長かった旅も終わりブェネチアに到着しました。
↓ 前回
駅を出ると磯の香り。清々しい気分です。のちにそれはわかめの匂いだと気づきます。
ヴェネチアは周りをアドリア海に囲まれている街。「紅の豚」でも有名な海ですよね。ちなみに、アドリア海は緑色でした。ヴェネチアに着いたのは朝６時。人もまばらです。
朝日が綺麗ですね。漁師さんでしょうか。魚を船で運んでいます。ううん、ヴェネチアっぽい。
ポケモンの映画で見たような裏路地をぬけていくのがなんとも言えませんが、意外と落書きとかで壁が汚いのは内緒です。
まずみなさんがヴェネチアに来て気づくとは鳩と中国人の多さにびっくりするはずでしょう。めっちゃ多いです。鳩とかエサ食べに手にのって来ます。中国人のパワーはすごい。
ちなみにヴェネチア名物のゴンドラ。80～100ユーロくらいかかります。なかなか高いですね。ゴンドラに安く乗るには現地でコネを作るか鳩になって舳先にとまるかしかありません。
そんなヴェネチアですが、訪れてみると車一つありません。ヨーロッパの都市で多く見かけるトラムもありません。地元の人の日常の交通手段は船。水路が入り組んでいるヴェネチアでは船が生活必需品を運び、救急車ならぬ救急船として患者を病院に運び、警察のモーターボートが治安を守ります。そのため、空港にもバスや鉄道ではなく船で行きます。もちろん街中の移動手段も船。
しかしこの船が意外と高い。まあ初乗りだし150円くらいだと思っていたら、片道1500円以上。なにかの間違いであって欲しいと思いました。しかも、船着場に船を体当たりさせて接岸するのでアグレッシブな乗り心地。スプラッシュマウンテンのが近い気がします。
そんなに高いなら乗るなよ！って思いますよね？でもそういうわけにいかないんですよ。ヴェネチアはいくつかの島で成り立っている地域。そのため、違う島の観光地に行くときはどうしても乗らないといけないんです。殿様商売もいいとこですね。さすが中世から続く商人の国。十字軍をそそのかして東ローマ帝国を陥落させたのは伊達じゃありません。
ここまでだとヴェネチアをディスってしかいない気がするのでいいとこも書きます。まず、こちら。
ボンゴレビアンゴです。あさりのスパゲティ。やっぱりイタリア行ったら本場イタリアン食べたくなりますよね。これめっちゃうまかったです。さすが海が目の前なので魚介が美味しい。ヴェネチアでは魚介系のパスタをお勧めします。ムール貝などが入ったペスカトーレも美味。
またお土産としてがこちら。マスクです。
ヴェネチア中心にあるサン・マルコ広場ではたくさんの大道芸人がこのマスクをつけて個性的なパフォーマンスを披露しています。このマスクはヴェネチアで作られており、伝統的なものです。様々な種類があり、鳥のくちばしのようなものも。お店にはマスクが天井から壁まで所狭しと並び、その微笑みを眼球のない目がこちらを見つめてきます。こんなとこに夜中いたらリアルホーンテッドマンションです。
そして何と言っても綺麗なのが景色。水の都と言われるだけあり、裏路地の水路や中世から残るカラフルな建物が本当に綺麗。水とのコントラストもなかなかです。アドリア海が緑でよかった。
それから、治安はそこまで悪くない印象です。もちろんサン・マルコ広場など人通りが多いとこには現金をせがんでくる人もいます。しかし、彼らはジェスチャーはしますがイタリア語？で話しかけてくるのでなんのこっちゃわかりません。やっぱり英語は重要ですね。
さて、そろそろホテルに行く頃です。あ、気をつけてくださいね。ヴェネチアのホテルなかなか高いです。ホステルでも6000円以上するところがしばしば。自分の泊まったところも6000円以上しましたが自分はセールで宿泊費が3000円ほどになるBooking.comで予約しました。
さて、明日はいよいよヴェネチアを出発してミラノに行きます。旅の疲れを癒したいところですが、下の階でビリージーン歌ってる人がいて、不安しかありません。。
