クォリティは物による。水の都とパスタのイタリア旅行(前編)
~百鬼夜行~
こんにちは。最近日本語がしゃべれなくなってきたesteykunです。今回は久しぶりの旅行記ということで北イタリア旅行に行きました。
水の都ヴェネチア、映画などでおなじみの街ミラノに行きます。ん?ローマはいかないのかって?金がないんですよ、金が。
そんなわけで今回は北イタリアの主な2つの都市を回っていくことにしました。
そんなわけでやってきたのはザルツブルグ中央駅(Salzburg Hauftbahnhof)です。時刻は21時30分。ここから鉄道に乗ってイタリアに行きます。驚く方もまだいるかもしれませんが、ヨーロッパのメイン交通手段は鉄道。国境をまたいで行きます。ホームにやってきたのは寝台列車ナイトジェット。
非鉄道ファンのために解説しますが、夜行列車というのは簡単にいうと、走るホテル。夜に乗車して目的地に朝着くというスケジュールの列車です。そのため普通の鉄道と違って、中はこうなっています。
貧乏旅行の自分は椅子タイプの座席にしましたが、このほかにもベッドや個室タイプの車両も存在します。ザルツブルグから最初の目的地ヴェネチアまでは途中一回乗り換えで39ユーロ。4000円くらいです。宿泊費の節約にもなる寝台列車は旅の強い味方です。覚えておいて損はありませんよ。
そんなわけで乗車したナイトジェットですが、自分の予約した座席の位置は288号車とあります。だからと言って288両もあるわけじゃありません。そんなの人件費と電気代食いまくる以外の何者でもありません。あくまで表記上です。
車両ごとにこの番号が書いてあるらしいですが、まあみつからない。というかみつけにくい。乗り遅れさせるのが目的なのかと疑ってしまうほど。しかも、ホームの駅員に「288号車ってどこ?」って聞いたら、本当と違う方向指示されました。あやうく乗り遅れるところでした。まさか駅員すら理解していないとは、おそるべしヨーロッパクオリティ。
そんなわけで車両に乗りました。
…先ほどの座席、今一人だからいいですけど、あとで人乗ってくるとツライ。しかも首かけの位置が低い。肩甲骨に直撃。硬い。こんな首の位置の人普通はいません。対象年齢6歳未満でしょうか。まあ安いので背に腹は代えられません。
おとなしく座りましょう。
出発後5分ほどで車掌さんが検札(切符のチェック)を始めます。
最初は鬱陶しかった列車の揺れが、だんだんゆりかごに揺られるような感じがしてきてなかなか快適になってきました。
うとうとしてきて眠りに落ちたとこ、急にガラガラ!!っとドアが開きます。すると、「チケットプリーズ」と。
え、さっき検札したじゃん。。チケットを渋々渡すと「グラッツェ」と。ん?イタリア語。。
確かに最初の車掌は切符を渡したとき「ダンケ(ドイツ語でありがとう)」と言っていました。おそらく国境を超えたのでもう一度、ということになったのでしょう。こんな深夜に降りる人なんて別にいないだろうから検札しなくてもいいじゃん。しかも深夜2時だし。突撃隣の晩御飯的な感覚で検札に来ないで欲しいものです。
そして列車はParoda駅に到着。午前5時にも関わらず、結構降りる人が。みんなヴェネチアに行くのでしょう。ここで列車を乗り継ぎます。1時間後、ヴェネチアサンタルチア駅に到着しました。サンタルチアと聞くと、音楽の教科書を思い出すのは自分だけでしょうか。
次回はいよいよ水の都アルトマーレ…じゃなかったヴェネチアに上陸です。
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