吉牛を食べない理由
タイトルからすると、なんか吉牛にやばいものでも入っていたのかと思われるかもしれませんが、そういうわけではありません笑
こんにちは。留学中は睡眠時間が長くなるesteykunです。昨日ネットサーフィンしてたら、2chの創設者、ひろゆきさんが面白いことを言っていました。
「既存の社会の人の負担を増やす。」
一見するとなんてこというんだ!って感じのアンチ養成文章ですが、なかなか面白い意見だと思いました。この話、前回投稿した働き方改革と絡めてお話しようかと思います。
ひろゆき氏の発言
「既存の社会の人の負担を増やす」。まずはこの発言に注目しましょう。ひろゆきさんは日本の働き方の問題について語っている中でこの発言をしていました。
その中でよくにピックアップされていたのが、日本の飲食業の給与の安さです。そこで例に出たのが日本の牛丼屋。確かに300円ほどで牛丼とか食べれますよね?めっちゃ安いです。
お金を節約したい人にはありがたいことです。一見すると、安くて牛丼を食べられるというメリットばかりかもしれません。
しかしよく考えてみてください。今牛丼を持ってきてくれた店員さんの給与ってどうなっているんでしょう。牛丼店のアルバイトの求人票をみてみましょう。
HPで調べたところ給与はこれくらいでした。地方と都内で給与が全然違うので両方載せておきます。
時給
東京都中央区1100円〜
三重県津市950円〜
この給与、高いと思うか安いと思うかはあなた次第ですが、他の業種(塾講とか)に比べたら比較的安いイメージあがあるかもしれませんね。しかし、「安い」というのはお客さんにとってだけでなく、もちろん「働いている人にとっても安い」ということです。
製品を安く売るためには様々な工夫をしなければいけません。このように給与を下げたり、使っている材料の価格を安く抑える。こうするとどうなると思いますか?
そこまで美味しくないものを安い値段で従業員が作っている。
ということです。あんまりハッピーなことではありませんよね。働いている人は満足しません。
では、そもそもなぜ私たちは安い牛丼を食べそうとするのでしょうか。主な理由って、お金がないから食費を抑える、自分で作るのがめんどくさい、ではないでしょうか。でも本当に食費おさえてますか?友達とかも「お金ないわ〜」とかいいながら、そのあと食べ物コンビニで買い込んでます。
主観的な話で申し訳ないのですが、こう考えるとどうでしょう。300円の牛丼が食べれなくて本当に困る人っていますか?生活が成り立たない、ってなる人が続出するとかありえませんよね。つまり、「牛丼をとても安価で売る」ことは「社会にとってそこまで重要でなく、そこまで質の良くないものを、働いてる人などを苦しめて生産している」ということなんです。
自分はこのシステムがどうも納得できないから、あまりにも安い牛丼とか食べるのが嫌なんです。
日本の飲食店はこのような形態が多いと思いますが、ヨーロッパを見てみます。先日行ってきたロンドンにはたくさんラーメン屋があります。その中になんと「一風堂」があるのです。
ヨーロッパにいると日本食に飢えてしまうので、速攻で食べにいきました。
その値段、一杯約1400円。日本だったらこの値段で餃子つけれます笑
こんな高いラーメンだったらさぞ誰も食べないのかと思いきや、結構入っています。自分も並んで入りました。しかし、一風堂より安いラーメンなんて他にたくさんあります。なぜこんなに並ぶのか。そう、彼らは「ラーメンを食べにくる」よりも「一風堂を食べにくる」のが目的なんです。つまり高いお金払ってでも食べたい人。
こういう人たちの考え方は前述したような牛丼を食べにくる人とは異なります。
「外で高くても価値あるものを食べる。」
です。多くの人がこのような意識なので、ヨーロッパって結構外食の値段が高かったりします。マックも日本の1.5倍ほどの値段です。ビックマック大好きな自分は困ります。
しかしその代わり、従業員の給与水準も高いです。郊外のマックでも時給約2000円ほど。ビックマックがいいものかどうかはわかりませんが、ヨーロッパでは「良い品をより良い値段で売る。」ことが当然のこととして受け止められています。
えっ、当然じゃね?って思うかもしれませんが、日本だとどうでしょうか。安いものを売って、結局買い手も売り手もアンハッピー。
それならば、ヨーロッパの買い手も売り手もハッピーな方がいいんじゃないでしょうか。
働き方改革って難しいですね。。